1. TOP
  2. ライフ
  3. グルメ
  4. おせち料理の煮物の意味や由来、地域での違いとは?
スポンサーリンク

おせち料理の煮物の意味や由来、地域での違いとは?

 2018/08/28 グルメ この記事は約 8 分で読めます。 520 Views

おせち料理を彩る¨煮物¨は、正月の食卓を飾るうえでも欠かせませんよね?

この¨煮物¨そもそもおせちに使うのにどんな意味があるのでしょうか?

また、地域による違いなどもあるみたいです。

おせち料理の意味を知っていただくことは大事なことです。

今回は、おせちの煮物について色々と調べてみました。

何でおせちに煮物を入れるの?

おせちで煮物と言えば「煮しめ」や「がめ煮」「うま煮」が有名ですね。

これらの煮物には、根菜を中心とした野菜類や鶏肉、こんにゃく、椎茸など様々な食材をふんだんに使う事から、「家族がいつまでも仲良く結ばれて、末永く繁栄することを願う」という意味があります。

使われる食材にもそれぞれにおめでたい意味が含まれています。

煮物は濃い味付けにしてありますが、これは「正月三が日は女性が休めるように」との考えから日持ちするように作られたと言われています。

また、火を使い、かまどの神様を怒らせないために、火を使った料理はしてはいけない事にも由来しています。

 

おせち料理の煮物に使う食材

おせちの煮物には様々な食材が使われますが、一体どんなものが使われるのか?使われる意味はあるのか?それぞれ書き出してみましょう。

蓮根(れんこん)

穴の開いた形状から「先を見通せる」という意味で縁起物とされる。

人参(にんじん)

人参は煮物に使われる場合、梅の花をかたどった「梅花人参」「ねじり梅」などの飾り切りにして使われます。

梅の花は紅白のおめでたい花を咲かし、必ず実を結ぶという縁起の良いものとされてます。

椎茸(しいたけ)

昔、椎茸は「陣笠椎茸」と呼ばれており、椎茸の傘が戦場で兵士が被っていた笠に似ていることが由来となってます。

このことから「元気」「壮健」などの願いが込められています。

料理の際には、長寿の縁起物である亀の亀甲の形をかたどって六角形に切る「亀甲椎茸」とも呼ばれます。

慈姑(くわい)

慈姑は茎の先から大きな芽が見えることから「め(芽)でたい」という意味があり、出世祈願の縁起物とされてます。

含め煮などの煮物で使われます。

楯豆腐(たてどうふ)

縦豆腐とは、高野豆腐に焼き目を入れて、邪気から守る盾に見立てたもので、「家が守られますように」との願いが込められています。

筍(たけのこ)

筍は天に向かって伸びる成長の早さから、子供の成長や立身出世などを願う縁起物とされています。

八つ頭(やつがしら)

八つ頭は里芋の一種で、親芋から子芋が出来、大きな塊になります。その形から頭が八つにも見えることからこの呼び名が付きました。

また、「八」は末広がりの縁起が良い数字ということや、里芋の「子孫繁栄」の意味などもあり、めでたい食材としておせち料理に使われてきました。

御坊(ごぼう)

ごぼうは地中深くに、まっすぐ根を張ることから「延命長寿」の縁起の良い食材です。

また、「家族がその土地にがっちりと根を張って、安泰に暮らす」という意味もあります。

蒟蒻(こんにゃく)

こんにゃくはおせち料理に「手綱こんにゃく」として入ってます。

手綱とは馬に使う手綱の事で、「手綱こんにゃく」は手綱を締めるように心を引き締め、己を厳しく律し、戦いに備える心を養うというような意味があります。

また、「手綱こんにゃく」は結び目のような形をしていることから、「良縁成就」「家庭円満」などの願いも込められております。

昆布(こんぶ)

昆布はその名から「よ老人こぶ」の語呂合わせを連想させ、縁起のいい食べ物として用いられてきました。

「養老昆布(よろこぶ)」とも書けることから「長寿祈願」という意味があり、また「子生(こぶ)」という読みで「子孫繁栄」の願いも込められています。

煮物以外では、鰊(にしん)を巻く「昆布巻き」という料理があり、鰊から子(数の子)が生まれることからも「子孫繁栄」を意味するようです。

 

どうでしょうか?

食材一つ一つに願いが込められているのが分かりますよね。

食べるときに思い出してみる事によって、一味も二味も変わってくるのではないでしょうか?

おせち料理の食材の意味とは?おせち料理の知っておきたい歴史や云われ

地域によって煮物に違いはあるの?

おせち料理に出てくる煮物ですが、「煮しめ」や「うま煮」「がめ煮」と色んな名前を聞きますが、一見どれも普通の煮物という感じで、何で名前が違うのが不思議でした。

実は似ているようですが、それぞれ作り方や地域などに違いがあり、微妙に違う料理だったのです。

そこで、それぞれの特徴や違いをご紹介しますね。

煮しめ

まずは「煮しめ」です。

「お煮しめ」ともいいますが、名前の由来は料理する際に煮汁が残らなくなるまで、じっくりと煮込むこと(煮しめる)から来ています。

ゆっくり煮込むことにより、根菜などに味が良く染み込ます事がポイントですね。

使われる食材は主に縁起ものである人参、ごぼう、しいたけ、れんこん、里芋などが使われます。

このことから「家族が仲良く暮らしていけるように」との願いも込められています。

味付けに関しては、関東地方と関西地方で違いがあります。

関東地方では醤油、みりん、酒、砂糖などで甘辛く味付けされ、濃いめの味付けになります。

関西地方ではカツオや昆布などで出汁を効かせ、薄口しょうゆ、みりんで薄目に味付けをした上品な感じになります。

うま煮

「うま煮」の語源は、煮込む事から具材の旨味を引き出すので、この「旨い」から来ていると言われています。

また、諸説ありますが味付けが甘めな事から漢字で甘煮(うまに)と書いていたともいわれます。

基本的には煮しめと同じものですが、主に北海道地方での呼び名とされていて、具材でも豚肉を使うのが主流となってます。

筑前煮(がめ煮)

「筑前煮」は福岡県の筑前地方が発祥の郷土料理と言われており、その地名から一般的には筑前煮と言われてます。

煮しめやうま煮とよく似た料理ですが、実は調理方法に大きな違いがあります。

筑前煮は、煮しめなどと違って、まず具材を油で炒めてから煮込む料理なのです。

そして、具材に鶏肉を入れるところも大きな違いで、その為に「炒り鶏」とも呼ばれてます。

「がめ煮」とは発祥の地である筑前やその周辺地域で使われる呼称で、「筑前煮」と同じ意味でなのですが、「がめ煮」は骨付きの鶏肉が使われるのに対し、「筑前煮」では骨付きの鶏肉は使用しません。

「がめ煮」の語源は、博多弁の「がめくり込む(寄せ集めるという意味)」から来ているという説や、昔はすっぽんの肉を使っていたことから「亀煮」と呼ばれたという説などがあります。

 

基本的には煮物として大きな違いはありませんが、作り方や味付け、具材の種類など地域によって違うのでこれが正しいとは言いきれませんが、分かりやすく簡単な表にまとめてみました。

地方 具材 由来 料理方法
煮しめ 関東 濃い・やや甘い 人参・牛蒡・椎茸・筍など 煮しめる 煮汁が残らないように煮る
煮しめ 関西 出汁・薄味 人参・牛蒡・椎茸・筍など 煮しめる 煮汁が残らないように煮る
うま煮 北海道 濃い・やや甘い 豚肉、人参・牛蒡・椎茸・筍など 旨味・甘煮(うまに) 煮汁が残らないように煮る
筑前煮 九州地方 濃い・やや甘い 骨なし鶏肉、人参・牛蒡・椎茸・筍など 筑前地方の料理 1度油で炒めてから煮る
がめ煮 筑前地方 濃い・やや甘い 骨付き鶏肉、人参・牛蒡・椎茸・筍など がめり込む・亀煮 1度油で炒めてから煮る

日本中にある料理ですから当然味付けも具材も違いますが、どれも正月には欠かせない料理ですし、やはりそれぞれの家庭で作られる「おふくろの味」が一番ですよね!

 

「煮しめ」の保存法

最後に、「煮しめ」の保存法についてです。

「煮しめ」は元々「お正月くらいは女性を休ませてあげたい」という思いから、味付けを濃くして保存が効くように作られております。

とは言え、実際にはどの位持つのでしょうか?

一般的にはお正月三が日は持つように味付けをされて作られてますから、3~5日ほどは持つと考えられてます。

コツとしては、1日1回は必ず火を通すことが大事です。

ただ、毎日火を通すことによってどうしても煮詰まってしまいますので、煮汁は多めにしておきましょう。

その際に塩や砂糖を多めに入れることで、煮汁に細菌が繁殖しにくくなるので日持ちしやすくなりますよ。

保存する際は冷蔵庫で冷蔵するのがベストです。

冬なので常温でもいいかな?と思いがちですが、温度が一定しない為細菌が繁殖する可能性が高いのでやめたほうが良いでしょう。

つまり、「煮しめ」の保存は、1日1回火を通し粗熱を取って、冷蔵庫に保管しておくのが1番安心ではないでしょうか?

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

お正月に普通に食べていた煮物料理にも色々な意味がありましたね。

また、煮しめの謎?も解けてスッキリしました。

お正月には、煮物の具材一つ一つの意味を思い出して食べてみるのも楽しいかもしれませんね。

 

スポンサーリンク

\ SNSでシェアしよう! /

注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

こちらの記事も読まれてます

  • 京都東山料亭「道楽」監修のおせち「清新」「新玉の息吹」

  • 『おせち料理』に使う魚料理12選!意外に知らない食べ方や由来のまとめ

  • 京都のおせち料理の特徴や人気の料亭おせち

  • おせち料理の食材の意味とは?おせち料理の知っておきたい歴史や云われ

  • 京都老舗料亭「東観荘」のおせち『華寿千』『松寿千』の特徴や早割情報

  • 博多久松のおせち通販【新春2020年版】今年のラインナップや特徴は?